こんにちは。MIO Ballet Studioです。
以前の記事でバレエレッスンの格好について書きました。（こちらの記事です→バレエの格好とはどういうものなのか - MIO Ballet Studio's Blog）
こちらの記事で、靴はバレエシューズというものを履くんですよーと書きました。
そしてバレエにはもう一つの靴があります。
それがトウシューズです。
つま先で立つあの靴です！！
バレエといえばむしろこっちを思い浮かべる人がほとんどだと思います。
トウシューズはポワントとも呼ばれています。
なぜこんなつま先で立つなんてとんでもないものが生まれたのかと言うと、昔のバレエの物語で妖精などこの世のものではないものが登場する話が沢山誕生しました。
その妖精を踊るうえで、つま先で立つことで本当の宙に浮いているかのように見せたことが始まりと言われています。
その後は妖精役ではなくお姫様、村娘など生きた人間の役でもトウシューズを履くように変わっていきました。
ちなみにこのトウシューズを履くのは女性のみで、男性は基本履きません。
特殊な役の場合男性も履くことはあります。馬にされた青年役(文章にすると凄い役だな…)の人は蹄を表すためにトウシューズを履いていました。
バレエを知らない人からすると、常にトウシューズでつま先で立つのがバレエ！と思われる人も多いです。
ですがこのトウシューズはバレエをやればすぐに履けるわけではありません！
つま先で立つということは、つま先という少ない面積で全体重を支えることになります。
そのためには足裏の力、脚力、脚だけでなくそれを助けるための上半身など、全てを鍛えなければなりません。それがなければ大変危険で、怪我をする恐れが一気に高くなってしまいます。
しっかりと基礎的な力を鍛え、レッスンに励み、その上で教師が履いても大丈夫だと判断してようやくトウシューズを履くことが許されます。
履けるようになってからも課題は山積みになりますが、トウシューズを履くことが出来れば、踊りもより繊細で深みのある表現が可能になります。
バレエを始めて、トウシューズが履けるようになることが一つの目標でもあるとも思います。
いつかはトウシューズを履いて、羽根の生えた妖精のように踊ってみたいですね(*^-^*)
…ちなみに過去バレエをやっていると人に話すと、「知ってるよ！つま先で立つんでしょ？私(or僕)もできるよ！」と言いながらおもむろに普通の靴でつま先立ちを披露する人を何人か見てきましたが…
体の使い方を知らない人が普通の靴でつま先で立つと本当に本ッッッ当に危険なので絶対にやめてください！！
バレエ教師という立場上、私はそれを見つけたら烈火の如く阻止させますのでよろしくお願いします☆
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